2020年代の日本の楽曲は難易度が高いと思う。
あくまでも個人的な意見ではあるが。
まず言葉数が多い。
多すぎる。
歌詞がかなり長い、というか説明文かな?とも感じられるほどである。
日本語ラップの影響なのかな?とも思う。
もっとも、そこがいい!という人が、一定数存在するのだろう。
2020年代の楽曲は難易度が高い
で、その多い言葉数を、これでもか!という形で細かい音符で詰め込む。
息継ぎとか考えてるのかな?とも思えてしまう。
おそらく、実際に歌って作ったメロディーではないのだろう。
あとは高音部分が多いようにも思える。
それだけでも大変そうだ。
これがバンドとなると、余計にシンドイのではなかろうか。
とある方に聞いた話では、ライブ時の音量が爆音レベルになっているのでは?とのことである。
つまり歌がきちんと聞こえない状態で、ライブ演奏をしているのだ。
耳に直接イヤホンのように装着するイヤーモニターを使用するケースもあるようだが、あれはあれで聴覚に優しくない…らしい。
私は使用したことがないからわからないけど。
ライブで歌いやすくするための3つの対処法
さて、ライブで歌いやすくするための現実的な対処法は以下の3点だ。
- 楽曲のキーを下げる
- 全体の音量バランスを考慮する
- 作曲時に実際に歌ってみる
楽曲のキーを下げる
ギターやベースなどの弦楽器を、ライブ時に全弦半音下げるパターンは存在する。
ギターバンドであれば採用しやすいだろう。
半音下がるだけでも結構ラクになるのだ。
これホント。
私も一時期採用していたほどだ。
なんか声があまり出ないなぁ…というときにも、使うケースがある。
ただし、ギターやベースのネックの調整はしておいたほうが無難だ。
全体の音量バランスを考慮する
ボーカルは本人の声量=音量なのである。
ある程度は機械でコントロールできるかもしれないが、ドラムやギターやベースに比べると限度がある。
ボーカルがきちんと聞こえるような音量バランスを、スタジオリハーサルの段階から、取り組んでみてはいかがだろうか。
作曲時に実際に歌ってみる
ボーカルメロディは実際に歌ってみないと、息継ぎのタイミングなどがつかめないのである。
ボーカリスト自身が作曲をしていれば、そういったこともなんとなく理解していくはずだ。
ところが作曲者が歌わない、歌えない人の場合には、鍵盤の配列だけでメロディーを組んでしまいがちだ。
言葉数が多く、BPMが180~200以上、その上高音箇所が継続するとなれば、ライブで歌唱するのは難易度が高い。
わかりやすく言うと、もっと歌いやすい楽曲を作ろうね、ということだ。
イントロや間奏も短い傾向がある。
ギターソロ?そんなのまだやってんの?みたいに言われるほどだ。
いくら声帯がタフな歌い手でも早々に限界が生じる。
歌い手の声は、野球の投手にとっての肩や肘と同様である
ライブで歌唱できない際に「ボイトレが不足してるんだよ!」と、一般の方でも言うみたいだけど、そういう問題じゃない。
100メートルを10秒フラットのペースで、フルマラソンの42.195kmを走れ!というようなものだ。
そんなランナーは存在しない。
これまでもこれからも。
歌い手の声は、野球の投手にとっての肩や肘と同様である。
ちゃんと休息を取ることも重要なのだ。
もう少し歌い手を大事にしたほうが良いのではないだろうか。
まとめ
ボーカロイドが普及してから15年以上が経過している。
録音後の編集もずいぶん容易になった。
こんなの生演奏で再現するのはムリだよね~という音源もフツーに作れる。
たとえばドラムのパターンなら、手足をもう一本ずつ増やさないと演奏できない音源も、余裕で作れるのだ。
いずれにせよ、バンドのメンバーとスタッフが、もっと真剣に話し合うべきだろう。
ボーカリストの声帯を守るためにも。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
サイト内の楽譜は、すべて私自身がMuse Scoreにて作成したものです。
楽譜および記事の無断転載を禁じます。
アイキャッチ画像の提供元 photo AC
https://www.photo-ac.com/
楽曲の視聴は「Cat Guitar Channel」より可能です。
演奏情報はCat Guitar Channel 演奏情報にて確認してください。
記事がおもしろい!という方は↓のバナーをタップしてもらえると励みになります。
人気ブログランキング