動画で個人店を貶める発言を一方的に行うのは筋違いである

とある動画配信者たちが、個人経営の飲食店に対する不満を収録した動画を公開した。

チェーン店を基準にすると、個人店に不満を抱くのは無理もないかもしれない。

だからといって、動画で貶めるような発言を一方的に行うのは筋違いである。

自らの無知蒙昧を晒すのは、やめたほうが無難だろう。

無許可での撮影および公開

動画配信者たちは、店主ひとりで経営している飲食店にて、なんと無許可で動画を撮影したようだ。

当該動画配信者が、最低限の礼儀や良識を所持していないことが伝わってくる。

もちろん謝礼も支払っていないのだろう。

俺たちが取り上げてやってるんだからありがたく思えよな！とか思っていそうだ。

誰も頼みもしないのに。

注文から提供までの時間

無許可で撮影および公開された動画によると、飲食物の注文から提供までの時間が「40分」だったとのこと。

そのことに対して「遅い」と、無許可で撮影および公開した動画内で文句を言ったようだ。

直接店主に向けて文句を言ったわけではないらしいので、陰口のようなものだろうか。

おそらくこの人たちはチェーン店が基準かと思われる。

チェーン店の場合は、注文から提供までの時間を大まかに設定している。

某ファミリーレストランは、注文から提供までの時間の目安が「8分」と聞いたことがある。

確かにそれと比較したら、40分が遅いと感じるのも無理もないと思う。

しかし、事前に「時間がかかりますよ」と告げられているのである。

この人たちは同じことを、鰻屋でも言いそうだ。

捌いてから焼き上がるまでの時間が、相応にかかることを知らないのだろう。

遅い！1時間も待たせるんじゃねぇ！とか当たり前のように言うかもしれない。

店名を出しての酷評

動画配信者たちは、店主が飲食物の提供を急がないことに対してムカついたようである。

事前に「時間がかかりますよ」と告げられているのにもかかわらず、だ。

ちなみに料理の味に関しては「美味しかった」とのこと。

なんというか、自分たちの乏しい味覚や経験だけで、その場の気分と感情に任せた言動という印象だ。

店名を出して褒めるならともかく、店名を出して酷評するのはよろしくない。

場合によっては、威力業務妨害罪に抵触するおそれがある。

そんな動画が公開されたことすら、店主は知らなかったらしい。

大作家との明らかな違い

池波正太郎のエッセイ（銀座日記など）には、その日に訪れた飲食店の感想も記されている。

美味しかった店名や調理した方の名前は記すが、美味しくなかったお店の名前は記していない。

褒められて嬉しい人は多いだろうけど、けなされて嫌にならない人もほとんどいないだろう。

「あそこの店は不味かった」と取り上げられることで、廃業に追い込まれる可能性も考えられる。

それは寝覚めが悪い…となるのが”普通”の感覚だ。

普通の感覚を持てるか？否か？が分かれ道になるのだろう。

動画配信者たちが、事件の後にどのような道を歩んだのかは不明だ。

厳しい状況に追い込まれていることは想像に難くない。

 
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