番外編①Fが押さえられないなら弦のテンションを下げればいいじゃないの

はじめてのギター~For begginers
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ギター初心者のうち、ギターのバレーコードを押さえるのに苦労する方は少なくありません。

世の中には一瞬でこなせてしまう天才肌の方もいると言われていますが、大抵の方は反復練習の後に会得するものです。

ここでは、FやB♭などのバレーコードに苦労する方への裏技(?)を紹介していきます。

Fが押さえられないなら弦のテンションを下げればいいじゃないの

パンがなければケーキを食べればいいじゃないの、とはマリー・アントワネットが語ったセリフと言われています。

もっとも、実際にはその発言自体が捏造されたものではないか?との説もあるため、本当に語ったかどうかは誰にもわからないかもしれません。

FやB♭などのバレーコードは押さえるのが難しいため、初心者にとってのハードルのひとつとなっているのは否めません。

結局のところ、反復練習で会得するのが近道なのですが、弦のテンションを下げることで押さえやすくなったりもします。

物理的に弦のテンションを下げる方法は次の2種類です。

  1. 全弦半音下げチューニング
  2. 柔らかい弦に交換する

 

全弦半音下げチューニング

ノーマルチューニングより半音下げた状態でのチューニングです。

弦のテンションが下がるため、FやB♭なども押さえやすくなるでしょう。

チョーキングやビブラートが容易になるメリットも得られます。

6弦⇒E♭
5弦⇒A♭
4弦⇒D♭
3弦⇒G♭
2弦⇒B♭
1弦⇒E♭

 

クロマチックチューナーで合わせていくのがお手軽かと。

あとは、一旦ノーマルチューニングで合わせてから、半音下げるやり方もあります。

この全弦半音下げチューニングは、次のギタリストやバンドが採用しているチューニングです。

  • Jimi Hendrix
  • KISS
  • Edward Van Halen
    ※Dave Lee RothがVocalの場合
  • Stevie Ray Vaughan
  • Guns And Roses

 

全弦半音下げチューニングは、歌が歌いやすくなるのもメリットかもしれません。

私も喉を痛めた際、全弦半音下げチューニングでライブスケジュールを消化した経験があります。

柔らかい弦に交換する

アコースティックギターの弦で採用されているのは、.012インチから始まるライトゲージがほとんどでしょう。

Light Gauge(ライトゲージ)

6弦:.053
5弦:.042
4弦:.032
3弦:.024
2弦:.016
1弦:.011

 

つまり、より柔らかい弦を使用することで、FやB♭を押さえやすくするやり方です。

握力の少なめな方にとっても、現実的な対処法となり得ます。

Extra Light Gauge(エクストラライトゲージ)

6弦:.047
5弦:.039
4弦:.030
3弦:.023
2弦:.014
1弦:.010

 

Custom Light Gauge(カスタムライトゲージ)

6弦:.052
5弦:.042
4弦:.032
3弦:.022
2弦:.015
1弦:.011

 

この2種類であれば、比較的入手しやすいかと思われます。

ちなみにミディアムゲージやヘビーゲージと呼ばれる弦の種類も。

Midium Gauge(ミディアムゲージ)

6弦:.056
5弦:.045
4弦:.035
3弦:.026
2弦:.017
1弦:.013

 

Heavy Gauge(ヘビーゲージ)

6弦:.059
5弦:.049
4弦:.039
3弦:.027
2弦:.018
1弦:.014

 

ミディアムゲージやヘビーゲージの場合には、ギター本体の調整が必要不可欠です。

弾かないときは弦を少しだけ緩めることが求められます。

張りっぱなしではネックが確実に反ってしまうことがその理由です。

正直なところ、初心者にはあまりおすすめできません。

ミディアムゲージは一度だけ使ったことがありますが、一回きりで断念しました。

ヘビーゲージを使用している人は見かけたことがありません。

都市伝説の類ではないか?とも思うほどです。

まとめ

ここまで、FやB♭などのバレーコードに苦労する方への裏技(?)として、全弦半音下げチューニングと柔らかい弦を使うやり方を紹介してきました。

カスタムライトゲージやエクストラライトゲージあたりなら、楽器店にてフツーに販売されているはずです。

指が痛い…という方や、Fがどうしても押さえられない…という方は、柔らかい弦を使うことを検討してみても良いかと思われます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

サイト内の楽譜は、すべて私自身がMuse Scoreにて作成したものです。

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アイキャッチ画像の提供元 photo AC
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